*塗る品物(被塗物=ワーク)によって使い分けるのがベストでしょう。

 また、パーカーライジングの方法には2通りあります。シャワー方式デッピィング方式です。シャワー方式はワークにシャワーの様に処理液を吹付け、脱脂→水洗→化成皮膜→水洗→水切乾燥の工程を行う方式です。それに対しデッピイング方式とは、大きな槽にワークを脱脂→水洗→脱錆→水洗→化成皮膜→水洗→水切乾燥の順で漬けていく方式です。通常、シャワー方式は塗装のラインと一体になっており、量産品においてはコストが押さえらりメリットがある方式です。しかし、この方式では通常脱錆の工程が入れられません。それは脱錆(=酸洗い)の処理時間が長いからです。溶接が多い(=酸化膜が多い)ワークには適しないでしょう。いずれにしろ、やはり゛使い分け゛です。
種   類 膜 圧 特     徴 使 用 対 象
リン酸塩亜鉛皮膜 厚膜 防錆力に優れている
美観においては若干劣る
屋外物
リン酸塩鉄皮膜 薄膜 防錆力において亜鉛皮膜には劣る
美観においては優れている
屋内物
 狭義におけるパーカーライジングとは化成皮膜処理のことと言っていいでしょう。しかし、通常パーカーライジングとは脱脂→水洗→(脱錆→水洗)→化成皮膜→水洗→水切乾燥までの工程全体を指します。では化成皮膜処理とは何でしょう?それは名前の通り、鉄の上に化学的に皮膜を形成することです。そしてその目的の1つは防錆です。塗装前、化成皮膜処理を行いそれ自体に防錆力を持たせるのです。そして2つ目の目的は密着です。鉄の上に直接塗装しても、塗装と鉄とは密着(くっつき)がよくないのです。上にどんなに良い塗装をしても剥がれてしまっては何の意味もありません。ですから密着を高めるために化成皮膜処理を行うのです。建築における基礎と同じ様に「土台が大事」。だから塗装において、一番肝心なのはパーカーライジングだと私は考えるのです。塗ってしまえば分りませんが・・・。しかし塗装の第一の目的が防錆(鉄を錆から守る)ならば、後々必ず性能において違いがでますので、「パーカーライジングが塗装において一番大事」と考えるのです。
 さて、パーカーライジング(化成皮膜)には大きく分けて2通りあります。1つはリン酸塩亜鉛皮膜。2つ目はリン酸塩鉄皮膜。では2つの違い、特徴は下記の通りです。
Vol.2 パーカーライジングってな〜に?